おうちコーヒーをカフェコーヒーへ
はじめに
皆さん、美味しいコーヒー飲んでますか?
美味しいコーヒーを飲むためにはカフェに行かなきゃダメ‼だとか、美味しいコーヒーを飲むためには値段の高い器具をそろえなきゃいけない。そんなふうに思っていませんか?確かにカフェで飲むコーヒーは美味しいですし、高いコーヒー器具を使えば美味しくコーヒーを淹れられる幅は広がります。しかし、どんなに高い器具をそろえても使いこなせなければ無駄になってしまいます。それは、もったいないですよね。器具はそろえれば揃えるほど手間も多くなっていくものです。それは、ぼくたちのようなコーヒー屋さんやコーヒーマニアの人がやることです。
今回は、「コーヒーは好きだけど自分には難しい」「カフェクオリティのコーヒーを家でも簡単に淹れられるようになりたい」と思っている方へのおすすめのコーヒー器具と淹れ方を紹介したいと思います。
裏テーマとして、もっとコーヒー豆にも手をのばして欲しんです。スーパーでインスタントコーヒーは買うのに、コーヒー豆は買わない人がほとんどです。コーヒーロースターやカフェにはプロが淹れたコーヒーだけじゃなく、プロがローストした鮮度の良いコーヒー豆も並んでいるはずです。「自分には良い豆を買ってもお店のような味は出せない」「高いコーヒー豆を買っても無駄にしてしまう」そう思って買わないのだと思います。
今回ぼくが紹介する淹れ方で『おうちコーヒー』をもっと楽しめる人が増えてくれると、とてもうれしく思います。
使う器具
今回紹介する器具は『クレバードリッパー』というものです。
フレンチプレスとペーパードリップをかけ合わせたような器具です。
フレンチプレス(浸漬式)
→ お湯にコーヒーの粉を漬け込んで抽出する方法
ペーパードリップ(浸漬式or透過式)
→ お湯をコーヒーの粉とペーパーフィルターを通過させて抽出する方法
コーヒーの味やアロマをしっかりと抽出しつつ、ペーパーフィルターでコーヒーオイルを程よく取り除いてくれる。
ペーパードリップが好みで簡単にコーヒーを飲みたい人にピッタリな器具です。
雑談ですが、日本人の口にはペーパードリップが好まれる傾向にあるようです。日本人は昔からさっぱりとした物を食してきました。脂っこいものではなく、お出しの効いた汁物やお魚料理などですね。その影響なのかフレンチプレスやエスプレッソなどのコーヒーオイルがしっかりと出たものよりも、オイルを程よく取り除いたペーパードリップのほうが好まれるそうです。
カフェ文化が盛んなアメリカやイタリア、オーストラリアなどの国ではエスプレッソドリンクが好まれます。なんとなくお肉やチーズなどのオイリーな食べ物を食べているイメージありますよね。
食文化の違いでコーヒーの好みも変わるんですね。
ぼくのお店ではエスプレッソをメインにドリンクを提供しているので、海外から移住された方々に好まれているのかもしれませんね。
器具の構造・特徴
「クレバードリッパー」は一見、カリタ製のドリッパーのような形をしています。しかし特徴的な部分が一つあります。それは、ドリッパーの出口にあたる部分が開閉式になっているんです。
底の部分にパッキンが付いていて平らなところに置くとフタが閉まり、コップやコーヒーサーバーの上に置くとフタが開き中のコーヒーが出てくるしくみなんですね。
「フタが開閉することでなんの意味があるのでしょうか?」
フタが開閉式になっていることでフレンチプレスのようにコーヒーの粉からしっかりと味やアロマなどを抽出することができます。そしてドリップペーパーで濾すことにより程よくコーヒーオイルを取り除き、日本人好みの飲みやすいコーヒーが淹れられるということなんです。
クレバードリッパーを使ったコーヒーの淹れ方
準備するもの
クレバードリッパー ペーパーフィルター スケール ケトル タイマー
コーヒーサーバー(コップでもOK) スプーンレシピ
コーヒー豆(中細挽き) 15g〜16g
お湯(90℃以上) 250ml
- クレバードリッパーにペーパーフィルターをセットします。
- コーヒーサーバーの上に置き、一度ペーパーフィルター全体にお湯をかけてペーパーの臭みを取ります。このときのお湯は捨てちゃってください。
- コーヒーサーバーからおろし、中細挽きのコーヒー豆を入れます。
- お湯を250mlすべて注いでください。
- スプーンで全体をかき混ぜます。
- フタをして3分間待ちます。
- 3分経過したらフタを外してもう一度全体をかき混ぜます。
- コーヒーサーバーの上に置きコーヒーを濾してください。
以上で完成です。
あとはお気に入りのマグカップでヒュッゲなひと時をお楽しみください。
あとがき
今回は、お家でも簡単にカフェクオリティのコーヒーを淹れたい人向けに書いてみました。「クレバードリッパー」ぼくは、休日の朝まだ眠たくて頭が働かない時によく使っています。ケトルでお湯を沸かす時間、3分間の抽出タイムなどその場を離れて別のことをやれるのもメリットですね。この時間を使ってカーテンと開けたり、猫のごはんを準備するのが僕のルーティーンです。
この記事を読んで少しでもコーヒーに興味を持ってもらえたら嬉しいです。
そしてコーヒー以外にもパンやケーキの事、カフェを運営していての気づきなどをどんどん発信していきます。
記事をお読みいただきありがとうございました。